2024年度第3回目の日本信頼性学会関西支部講演会を開催いたします.
今一度,元当支部長の伊藤貞則氏にお願いして,故障物理に基づく信頼性の課題について,ご指導いただきます.
今回は,会場での対面形式とteamsでのオンライン配信を併用して開催いたします.これまでの講師の講演を聴講された方も,初めて聴講されるという方もお誘いあわせの上,奮ってご参加くださいますようお願いいたします.
日 時:2025年1月31日(金) 14:00 ~ 17:00
会 場:大阪市北区堂島2-4-27 JRE堂島タワー11階
一般財団法人 日本科学技術連盟 大阪事務所内 1102研修室
および teamsオンライン配信を併用(URLは申し込み後配信します)
講 師:伊藤 貞則 氏 イトケン事務所,工学博士
元オムロン株式会社,元日本信頼性学会理事兼関西支部長
題 目:「エレクトロケミカルマイグレーション(ECM)とウィスカ伸長メカニズムと対策」
内 容:
二大故障現象であるECMとウィスカの伸長メカニズムと対策について説明する.両者は話題になってから多くの報告がある.しかし,ECMについて発生し易い金属の特性とは何か,+極からの伸長メカニズムは,水分のないはんだ付け品残留液体フラックス中でなぜ伸長するのかなどなど,未だに明らかになっていなかったところもある.今回,これらのメカニズムも含めて報告する.
またウィスカについても発生現象の報告は多数あるが,その伸長メカニズムについて,錫や亜鉛全体を網羅出来ているものはなく,不純物含有や結晶方位の特性を明らかにして,すべてのケースの伸長メカニズムを解説する.さらに,鉛フリーはんだ付けでもはんだの種類によっては伸長するメカニズムが存在するので解説する.
1.ECM伸長メカニズムと対策
(1)電解腐食とECM現象の違い
(2)発生し易い金属と発生し難い金属の基本特性とは
(3)ECM伸長3条件
(4)Ag,Cu,Snのペア因子例
(5)-極,+極からの伸長メカニズムと形状
(6)CAF(Conductive Anode Filament)
(7)発生し易い材料要因(絶縁樹脂材料,絶縁無機材料)
(8)はんだ付け品で発生する高温ECM(水分がなくとも起こる理由)
2.ウィスカ伸長メカニズムと対策
(1)錫と亜鉛のめっきだけがなぜウィスカが発生しやすいか
(2)ウィスカの伸長メカニズム5種類の概要
(3)錫めっきウィスカを理解するために必要な硬い酸化膜と結晶方位とは
(4)下地拡散起因ウィスカの伸長メカニズムと対策
(5)温度サイクルウィスカ伸長の結晶方位と雰囲気の違い(危険な環境とは)
(6)発生が避けられず機械的遮断を必要とする錫ウィスカ生成メカニズム
(7)錫ウィスカの発生が避けられないIn含有鉛フリーはんだと成長メカニズム
(8)亜鉛めっきのウィスカはなぜ防げないか(防ぐ方法とは)
・伸長メカニズムから解説
参 加 費:会員及び学生:1,000円, 非会員:2,000円(会場,オンライン共通)
申込方法:クレジットカード決済、または銀行お振込みとなります.
◎<クレジットカード決済ご希望の方>(11月5日からお申込可能)
下記のURL(赤字部分)よりお手続きください.
お手続き完了時点で参加お申込済となり,開催情報が記載された自動返信メールが届きます.
*クレジットカード決済ページはここをクリック!
<<<ご注意>>>
・Internet Explorer以外のブラウザでお試しください (Google Chrome, Firefox, Safariなど)
・ブラウザのJavaScriptやCookieがオフになっていないかをご確認ください.
◎<銀行お振込みご希望の方>
ページ下部の「予約申込」よりお申込ください.
請求書をご希望の方は,お申込の際に請求書の宛名およびご送付先をご記入ください.
お振込みは下記までお願いいたします.
三菱UFJ銀行 新宿通支店 普通4448691
口座名義:日本信頼性学会
または
郵便振替 00100-5-56807
口座名義:日本信頼性学会
*本講演会は対面およびオンライン(リアルタイム配信)のみの開催であり,録画,およびそのオンデマンド配信は行いません.
*ウェビナーツールは,Microsoft Teamsを使用します.
*参加登録をされた方のみに聴講を許可します.複数人での聴講は厳にお控えください.職場ではヘッドセットやイヤホン等の使用をお願いします.
*画面録画・録音アプリなどを用いた講演の撮影,録画,録音は,講演者の権利を侵害するものであり,これを禁止します.
参加登録にあたっては,上記の項目について同意いただいたものとみなします.
申込締切:2025年1月27日(月)
問合せ先:日本信頼性学会 事務局
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1-2-1 一般財団法人日本科学技術連盟内
TEL 03-5378-9853 FAX 03-5378-9842 E-mail:reaj@juse.or.jp
*事務局は在宅勤務を併用しております。お問い合せはE-mailにて
お願いいたします。